旧ブログ「それさえもおそらくは平凡な模型」2013.1.21のその1から始まって
2017.1.28・・・まる4年
漸く 1/100 MG Ex-S & Sガンダム の終宴を迎えることが出来ました。
今回、製作したのは 御依頼品をはじめ計4機
・Ex-S ガンダム カトキリファインイラスト版完全フル可動 Sガンダムコンパチ(御依頼品)
・Ex-Sガンダム キットほぼストレート タスクフォースα仕様 変形可能
・Sガンダム キット ストレート タスクフォースα仕様 変形可能
・Ex-Sガンダム キット改 G.F.F.リファイン版 変形不可
の、4機です。
終宴のトリを飾って、まずは「総括」から。
1/100 MGシリーズ MSA-0011 Ex-SガンダムおよびSガンダムは、
2002年10月(Sガンダム)、2003年3月(Ex-Sガンダム) と、今から約15年も前の発売開始です。
発売当時、その部品点数から最難関の称号を与えられ
数多の製作未完戦死者を出しました。
10年以上経った現在でも難易度レベルではTOP3に入ると思います。
何よりフレームパーツに多用しているABS樹脂が難物です。
ABS樹脂は剛性に優れているので、可動パーツには有用ですが耐薬品性に欠け、
塗装でクラックが入ることもあります。
耐候性にも弱く油分が抜けたようになって「曲げ」に対して脆くなります。
特に今回のように、生産後の経年変化を起こしているキット群では顕著でした。
まぁ、ダラダラ長々と書いても始まらないので手短に書くと・・・
可動させるとか、変形させるとか考えたら塗装しないのが一番(笑)
きれいに飾って置いておきたいなら可動・変形は頭から捨てたほうがいいです。
固いときは無理をしない。それでも折れたら泣いてヨシ。
ここまで作ってきての実感です。
可動範囲がとっても狭いです。特に腕周りが・・・。
カトキリファインイラストの「あのポーズ」は、イラスト故の「ギミック」です。
フル可動? バカがすることです(←あれ?
今見ても、バンダイさんは よくもまぁ10年以上も前にフル変形で発売したもんだ。
バンダイ静岡工場さんの技術スタッフは頭おかしい。 ←褒め言葉
今、バンダイさんが進めている MG ZZガンダム Ver.Ka 以降で
きっとEx-Sガンダムも、Ver.Kaで見ることが いずれ可能ではないかと・・・。
Ver.Ka の FAZZ とか胸熱ですね~。
熱くて遠い目。
ちょうど現在欠品中の「MG Ex-S」は3月に再販がかかるんですね。
もし、このブログを見てMG Ex-Sかっけー!俺も作ろ~!って
思っていただけると、ちょっとうれしいですね。
再販といえば、
12月末でしたか、ガンダムデカールが再販されて今回の製作でとても助かりました。
インレタのままだったら、何枚破損させていたか(笑)
とにかく悪夢のような4年間で、断模型まで考えたり何度も逃避しながらの
毎日でしたが、完成して出来たEx-Sを前にしたら、やっぱり夢のような・・・。
カトキリファイン版について
ご依頼主様と打ち合わせのときに軽く受け止めた自分がバカです。
こんなことになるなんて予想していませんでした。
4年前の自分を殴ってやりたいです(笑)
実は・・・
随分以前に、大阪ガンプラ王の会場でバンダイの Kさんaと、Kさんbと、Kさんc、
編集部のHSさんとイベント終了後に 仕事の打ち合わせしていたとき、
Kさんbが口にした「リファインイラスト版のフル可動が見たい」を
10年以上掛かって、やっとクリヤーしたという自己満足のシロモノです。
正直、バンダイ社内に信者がいる限り、
いずれカトキ版としてMGにラインナップされると思います。
おとなしく「それ」を待ったほうが、精神的にはいいと思います。
G.F.F.リファイン版について
カトキイラストリファイン版を製作していく途中で発生した
幾つかの可動変形の実装実験から製作した私的プロトタイプです。
御依頼品同様の、フェイスパーツの小型化や、腕部分の可動など
他のタスクフォース版で製作した今回のキットとは大きく異なる仕様です。
ただ、可動に関しては変形はオミットしフレームも接着しているため
本体の分離も出来ません。
MG ストレート版
タスクフォースα仕様でMSA-0011&Ext 計2機、作りました。
Sガンダムはシンプルで好きです。
完全ストレートですが、パーツの合せ目は可能な限り消してパテ埋めしてあります。
Ex-Sも、取り立てて目立った工作はしていませんが
Sガンダムと併せて、丁寧な工作を心がけました。
Ex-Sガンダムは、頬のフィンとフェイスの小加工以外はキットストレートです。
スレや破損に気をつければ、航空機形態への変形も可能です。
Sガンダムは丁寧に作ったキットストレート製作品ですが
唯一、展示保管用にベーススタンドを別途用意しSガンダム用に調整して
展示できるようにベース側を加工してあります。
このキットも航空機形態への変形が「気をつければ」可能です。
ここから順を追って、完成品の写真をアップしていきます。
まさか撮影に1週間もかかるとは思ってませんでしたが、どうやら
結構掛かりそうです。
今までの、下手な撮影のためにがっかりさせてきたので
撮影ブース(改)と称して、とうとう作業部屋の押し入れを改造しました(笑)
キット模型を改造するだけでは飽き足らなかった今回の製作です。
少し普通なみの写真が取れるかな・・・と思っています。