人生初のシリコントライブさん製造販売GKの完成です(笑)
前夜
市販車と純レーシングマシンのような2機
個人的な感想になりますが、
WSC生嶋氏の作品が、文学的な表現という言い方をした場合
シリコントライブさんの作品は、数学的な表現・・・と作っていて感じました。
ナンノコッチャ・・・と、思われるでしょうが
生嶋氏の作品は表現の自由度というか、受け取り側の感情(愛情)で作れるのですが
西山氏の作品は『解』が決まっている気がしました。
その分、各パーツの幾何学的な面構成やモールドにはハッキリと其々理由があって
造り手には回答を求めるという仕様なのだろうな~。と感じました。
元は同じなのですが 表現の違いで、これほど完成品のスタイルに違いがあるのには驚きです。
ポーズはご依頼主様の依頼で、バスター砲を持って斜に構える設定画を基にしています。
外装の塗装色は、R3版をベースに もう少しだけ白を増やして薄めにしています。
仕上げのつや消しウレタンクリヤーも七分ツヤから六分ツヤ程度につや消し量を増やし、
意外と軽いイメージに見えたR3版から変更しています。
脚部アイゼン外側に、キットではオプション扱いになっていた小片を取り付けて傾き調整。
キットは「再現してみせろや!」的に、コクピット内部の詳細なモールドや
前面ハッチには溝が切ってあったので(笑)・・・マグネットでハッチを保持しています。
内部にはスクリーンモニター風に、いくつかデカールを貼って単調ではないようにしました。
ビュイはコクピット内に収まらないです、はい。
その「ビュイ」 左:R3版 と 右:GK版
ふくらはぎの イレイザーエンジンカバーは展開できます。
球体股関節カバーも取り外すと フレームで手抜き仕事をしていないことを、ご依頼主にアピールします(笑)
腹部カバーも上体を分離させれば、じつは取り外して腹部フレームを確認できるのですが
取り外した上半身を持ってアレコレする勇気が私にはありませんでした。
バインダー内部推進ユニットのカバーも取り外し可能です。
バインダー裏の武器収納庫は展開・取り外し可能です。
GK版右腕・R3版左右腕と大きく異なる形状の、GK版左腕
顔アップ。 お目々は MH系のキットでは、いつもどおりメタルボール置き換え。
いつもどおりと言えば
カモン・マイロードの視点。
これにて、三ヶ月ほど作り込みましたGK版・R3版のエルガイムMk-2 完成です。
総括
アプローチで こんなに「素材」の印象が変わるんだ。と、痛感しました。
かっこいい・・・。
その上で、初シリコントライブさんでしたが大変勉強になりました。
難易度は予測がついていましたが、表面処理がWSCさん同等に厄介で
サフ吹きで発見される気泡処理とともに難しさを格上げしてくれました(笑)。
各パーツが表裏ともに塗装必須な部分が多く、マスキングでてんてこ舞いしました。
見えなくなるかもしれないパーツが少なくて、手を抜くことが出来ない仕様でした。
その分、完成させたときの満足度と充足感は 本当に嬉しいものでした。
可動・展開は、私の勝手なアプローチです(笑)
ご依頼主様に満足してもらえたら幸いです。