紅い骸骨 つづき
彫る。
例えば、こんなパーツですが
パーツに表現された「部品」を意識して
彫るのです。
ガレージキットは「型」からの『抜き』を考慮して、インジェクションキットのように
複雑な構成を一体化して「抜きやすく」作られています。
その分、そういった複雑な構成パーツが 『ダルく』なってしまいがちです。
一次肩装甲+フレーム も一体化された単部品で成形されていますので、
彫り込んで パーツとパーツの重なりを敢えて作り直します。
肩基部のフレームに、補器類が走って、その上に一次装甲が重なるようなイメージ。
腕パーツも、上腕 ~ ヒジ ~ 下腕 へと動力が伝達される中で、可動する部分と しない部分を
意識して、それぞれの重なりを細く彫ったり太く彫ったり、浅く彫ったり深く彫ったりして
上に重なる、下に潜る、とか考えながら 彫るのです(笑)
特にファントムの場合、一体化されて抜かれた頸部周辺などは そのままでは塊感があるので
それぞれの部品を意識して、彫る “方向” と “太さ” を決めて別部品で有ることを強調します。
途中写真です。
肩関節基部の「複合別部品的」な、生嶋氏の原型では再現されていたであろう立体感を
少し取り戻した気がする。
今回は、ネプチューンなどに近い 外装が少ない半ネイキッド系のモーターヘッドなので
こうしてフレームを表現すると立体的に映えるね~。